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犬だけの問題では済まない人にも感染してしまう病気の種類とその原因

2020年06月10日

人と脊椎動物の間でうつる病気をズーノーシスと呼び、WHO(世界保健機構)によれば世界中に約840種ものズーノーシスがあると言われています。特に重要とされるのは122種?166種で、日本で問題視されるのはその半分くらいです。

一般的によく言われるズーノーシスは、狂犬病・レプトスピラ症・パスツレラ症・エキノコックス症、ライム病・サルモネラ症・カンピロバクター症・Q熱などがあります。他、回虫症など寄生虫を原因とするものも存在します。また、疥癬・皮膚糸状菌症・牛海綿状脳症・鳥インフルエンザ・結核などもズーノーシスに含まれています。

狂犬病は病原体を持つ犬などに噛まれることで感染し、頭痛・神経症状・幻覚などを経て死に至ります。レプトスピラ症は病原体を持つ者の尿が口に入ることで感染し、発熱・頭痛・筋肉痛・結膜炎・嘔吐・血尿などが起こります。

パスツレラ症は噛まれたり唾液が口に入ることでうつり、感染部位の腫れや化膿・痰・血痰・副鼻腔炎などが現れます。エキノコックス症は虫卵が口に入ることで感染し、不快感や肝機能障害が出ます。ライム病はマダニが原因で、斑点・頭痛・発熱・関節炎が起きます。

サルモネラ症とカンピロバクター症は感染体の糞便などが口に入ることで感染し、カンピロバクターでは嘔吐・下痢・発熱・腰痛・頭痛、サルモネラでは嘔吐・下痢・発熱などが見られます。Q熱は空気または糞尿などを感染経路とし、基本的には無症状ですが稀にインフルエンザに似た不調が起きます。

犬などの動物から人に感染する原因は、スキンシップの仕方にあります。キス・口移し・同じ食器で食事をする・一緒に寝るなど、濃厚なスキンシップはうつる経路になり得ます。また、動物に触った後で手を洗わない・消毒をしないこともうつる原因になります。

ズーノーシスは安易に引き起こされるものではないので過敏になる必要はありませんが、万が一なってしまった時には命にかかわる場合もあります。最も簡単な予防法として、動物に触れた後は石鹸で手を洗いましょう。石鹸をつけて流水で洗うだけで、ほとんどの病原体は流れ落ちます。

噛まれたり引っかかれたりした時も同様に、まず石鹸をつけて流水で洗うことをすれば感染率は大幅に減少します。Q熱のように空気感染するものもあるため、ついでにうがいもすると良いでしょう。動物とのスキンシップの後・食事の前・帰宅後・トイレの後など、決まった時に手洗いうがいをする習慣を身に付けることが理想です。