犬を診ている医者
犬を診ている医者

犬の病気の種類は、人の病気の種類とよく似ています。目・耳・口内に起きるものもあれば、呼吸器・消化器・循環器系・骨系・皮膚系・脳や神経・泌尿器・ホルモン系などもあります。人間のように風邪も引きますし、感染症の種類も豊富です。

しかし、犬がなりやすいものと人がなりやすいものには多少の違いが見られます。特に感染症では、人には感染しないものも含まれています。その反面、人にも動物にも感染するズーノーシスも存在します。

皮膚や体内で起きる病気の種類について

目には結膜炎・白内障・緑内障など、耳には外耳炎や中耳炎が起こり得ます。外耳炎は発症率が高く、特に垂れ耳の犬種は注意が必要です。口腔(口や歯)は歯周病の発症数が多く、虫歯や口臭も割と見られます。

呼吸器の病気には気管炎・気管虚脱・肺水腫・肺炎・鼻炎などがあり、肺水腫や肺炎などは命にかかわる場合もあります。消化器には胃腸炎・膵炎・腸閉塞などがあり、胃腸炎は統計的に発症率が高めです。循環器系は心臓病が多く、特に僧帽弁閉鎖不全の発症数が多いと言われています。

皮膚系には、あらゆる皮膚病・膿皮症・ノミダニ・アレルギーなどがあります。2018年の発症率ランキングでは皮膚炎が1位にランクインしていたため、最もなりやすい病気の1つに挙がります。ノミやダニはネクスガードで簡単に駆除できるので、ネクスガードを今すぐ通販してみましょう。骨系では、骨折・脱臼・関節疾患になることが多いです。

脳と神経系には、脊髄の病気も含まれます。なりやすいとされているのは、ヘルニアとてんかんです。ヘルニアは胴長短足タイプに多い傾向ですが、分泌異常で起きるものなので体格や種類を問わずなり得ます。てんかんは脳の病気で、これによる死亡事例は毎年生じます。

ホルモン系の病気には、クッシング症候群・甲状腺機能低下・糖尿病などがあります。糖尿病はインスリンと呼ばれるホルモンが不足することで起きるため、ホルモン系疾患に含まれます。発症する原因は人間と同じで、先天性を除き、基本的には食生活が要因となります。

泌尿器と生殖器系では、腎臓病・膀胱炎・尿路結石の発症率が比較的に高めです。膀胱炎は細菌の侵入や尿意を我慢し過ぎることで起きるため、不衛生や散歩不足などが要因になることもあります。腎臓病は命にかかわる可能性が高く、尿路結石は不快感が強いので、早めに気付いてあげたいものです。

犬は皮膚炎と外耳炎の発症率が高く、胃腸炎もよく見られると言われています。しかし、死亡率の統計で1位になるのはガンです。心臓病やてんかんなどが死亡原因になっていることもありますが、ガンによって亡くなるケースがとても多い傾向にあります。

人と比べた時、骨格・脳の構造・細かな細胞の種類が異なるだけで、内臓・血管・リンパ管などの組織には大差ありません。そのため、犬も人と似たような病気になります。

細菌・ウイルス・寄生虫を原因とする感染症の種類

犬の感染症には、たくさんの種類が存在します。有名なものとしては狂犬病があり、他にもコロナウイルス・クリプトコッカス・ケンネルコフ・ジステンパー・パルボウイルス・レプトスピラなどがあります。感染症の病原体にもいくつかの種類があり、症状が異なりますので、病原体に合わせた対処法が必要になります。感染症の病原体となるのは、細菌・ウイルス・寄生虫の3つです。

細菌は核を持つ単細胞で、遺伝子を作る組織・エネルギーを作る組織・運動するための毛・備えのモーターなどを持つ複雑かつ高度な構造体です。増殖法は分裂で、1つの細菌が2つに、2つが4つに、といった形で増えていきます。犬と人にとって身近な細菌には、真菌(カビ)などがあります。

ウイルスは遺伝子とそれを包むカプセルのみの簡単な作りをしていますが、遺伝子とあるように生命体の1つです。単体で増殖することはできず、増えるためには宿主細胞が必要になります。宿主に侵入して、宿主が持つ細胞をウイルス遺伝子に置き換えて我が物にする恐ろしい存在です。

ウイルスに感染した細胞は遺伝子操作されるため、ウイルス生産の働きを持つようになります。生産環境が整ったら操作した細胞を破壊し、新しく生まれたウイルスを一気に放出します。放出されたウイルスは体内にたくさんいる細胞に取り付き、増殖を図ります。

寄生虫は異種生物と共に生活をし、その宿主に害を与える生物のことです。宿主が持つエネルギーや栄養素などに依存する生物で、寄生対象がいないと生きていけません。寄生虫には外部タイプと内部タイプが存在し、外部タイプの代表格はノミやダニなどです。内部タイプにはフィラリアなどがおり、血管を伝って内臓に寄生します。

直接的に命にかかわることが多いのは内部タイプですが、外部タイプの寄生虫が犬や人にとって致命的な感染症を持っている場合には危険です。いずれにしても感染症は目に見えにくいものが原因ですので、知らぬ間にかかっていることもよくあります。人は自身の不調に気付いて自ら対策を図ることができますが、犬は不調の対策法を考えることはしないため、よく観察して些細な異変にも気付けるようにしましょう。